食育(しょくいく)

食育コンサルタントの重松雄子さんという方のとつぎ先は稲作農家で、無農薬で米を作られてるそうです。

ジャンボタニシの害で若い稲が食べられそうになったとき、水田から水を抜いてジャンボタニシを撃退したそうです。

お父さまが「水を抜いても、稲はちゃんと育つ」と言い、重松さんのまわりの農家もそれを実践され、結果、ジャンボタニシに薬品を使うこともなく、今ではまわりじゅうが無農薬米の生産農家になってるそうです。

重松さんは小学校の教員をされているようで、赴任した九州の小学校で、クラスが荒れているのを見て、まず最初に「今から先生は、勉強せんで頭の良くなる方法を教える」と言い、「7つの約束」というのを話したそうです。

「1、朝はパンじゃなく、なるべくご飯を食べる」、「2、自分のウンチを見る」、「3、ひと口、30回噛む(最初のひと口だけでもいいので)」、「4,温かいお茶や水を飲む」、「5、甘いものは曜日を決めて食べる」、「6、おやつはお皿に乗せて食べる」、「7、マゴワヤサシイ(マメ、ゴマ、ワカメ、ヤサイ、サカナ、シイタケ、イモ)を食べる」。

重松さんは、この情報を伝えて、「これが勉強せんで頭の良くなる方法だけど、どうする~?」と言い、「自分のことは自分で決めなさい」と強制はしなかったそうです。

これは親に伝えたのでなく、子どもさんに1時間40分授業して話したそうで、そうすると、しばらくしてクラスの荒れはピタリと止んで、くすんでいた子どもの顔色が、本来の健康な顔色にもどったそうです。

ある男子は「どうせオレは中学校行かんけん、勉強なんかせんたい」と言っていたのが、宿題をするようになり、そのことにビックリした先生が「どうしたん?」と聞くと、男の子は「先生、勉強はせんより、したほうがいいと思う」と答えるので、「なんで?」と聞くと、その子は「ほめられるやん」と言ったと。

この子は、今までほめられて育った経験がなかったんでしょうね。でも、「7つの約束」を自発的に実践したところ、身体と心に活力がもどり、宿題をやる気になり、そうすると先生にほめられたということで、「勉強はせんより、したほうがいい」と、自分なりの答えを得たのでしょう。

子どもにとって、「食」は本当に大事です。

このように、日本の国土で作った米(なるべくなら無農薬のもの)を食べ、清涼飲料などを減らして、お茶や水を飲み、マメやゴマ、野菜などを多く食べるようにするだけで、キレやすく投げやりだった子どもが、本来の明るく希望のある子どもにもどっていくということが、本当にあるんですからね。

(YouTube動画 あえるばチャンネル 「健康立国対談第54回」|どうする学校給食|重松雄子さん・藤原直哉理事長 より)

「食育(しょくいく)」への1件のフィードバック

  1. 古来からあった良いモノがすたれて、砂糖水だのなんだのが入ってきて・・・。

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