伊福部昭さん

私の子ども時代は、ゴジラやモスラ、キングギドラなどと共にありましたね。

あのころは地球は無限に広かったです。深い海洋の底にはゴジラがいて、どこか南の海にあるインファント島にはモスラの卵があり、金星からはその文明を滅ぼしたキングギドラが隕石に姿を変えてやって来るという、摩訶(まか)ふしぎな世界を現実のものとして受け取っていて、私はその恐ろしくもワクワクする大怪獣世界に住む日本の子どもとして、当然のことのように日常を過ごしてましたね。

ですから、それは、それらの怪獣映画に曲を提供された作曲家の伊福部昭(いふくべあきら)さんの音楽と共に、子ども時代があったということでもあります。

伊福部さんは真に才能に満ちた作曲家です。

曲が始まると最初の1音から、独特の音楽世界が広がります。

こういうことは、どんなに作曲の勉強をしたり、理論を学んでも成し遂げることのできないわざであり、メロディの創造という奇跡によってのみ可能な創作ですね。

そして、こういう大怪獣の世界とその音楽にとりまかれて、私の子ども時代はおおいに充実したものでしたね。

(こちらモスラの歌は古関裕而さん)

自主トレ その2

今日は自主トレやる日です。

今日やると、翌日は「回復」で、翌々日が「休息」、そして次の日、また自主トレと、まあ、こんなふうに中(なか)2日あけて続けてますけど、これはトレーニング後48時間の休息で筋肉に超回復が起こり、筋肉が発達するというのを聞いたことがあったのと、もうひとつは毎日続けてやると、疲れきってしまうのでダメだろうなと思ったという、まあ、そんなワケで、このスケジュールでやってます。

人は魂の修行のために、この世に生まれてくると、私は思っているので、本来的な性質としてはボーと生きてるような私としましては、日々の生活の中で、ちょっと奮起しないと続かないようなことを自分に課してやってないと、この肉体を持った人生の途上、大病やケガなんていうもっと大変な修行がかたまって起こってこないとも限らないので、「面倒くさいな~」なんて思うときでも、気合一番、自主トレしてるという、まあ、そんなワケですね。

仕事では座ってばかりなので、体を動かすとスッキリしますしね。

(素振り用の1㎏の木刀。あまり使いませんけどね)

 

” すべてのわざには時がある ”

ヒットする曲、話題の小説、売れてる絵なんてものは、それが優れているのはもちろんのこと、世に出るにはなんでもそれぞれに時節というのがあるんでしょうね。

「天(あま)が下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある」(伝道の書)ということで、たしかにそういうもんだろうな~と思いますね。

なんでも時が満ちてないとダメなんでしょうね。

「生まれるに時があり、死ぬるに時がある。植えるに時があり、収穫するに時がある~こわすに時があり、建てるに時がある」と。

そうすると曲も「ヒットするに時があり、見向きもされない時がある」となり、人間も「行動するに時があり、じっとしてるのも必要な時がある」であり、さらには、「モテるにも時があり、モテない時は何をやってもモテない時である」なんてことになるんでしょうかね。

何をやってもダメなときは、「今は時じゃないんだ」てことかも知れないですね。

あとは「波」ですかね。気運の盛り上がる時もあれば、盛り下がる時もあるということで、つまり物事(ものごと)には波もあると。

なので、「時」もあれば「波」もあると、まあそんなことなんじゃないかと、私は思いますけどね。

” Pretender “

ブログに音楽のこと書くと、「昔の曲ばっかりですね」なんて言われますけど、そういうつもりはまったくないんですけどね。

昔は良かった、なんてことばかり言ってるおじさんにはなりたくないですからね、音楽についてもね。米津玄師の新曲だって知ってますしね。

エジプトの古いパピルスに「今の若いもんは、なってない」て、書かれてるそうですから、太古の昔から、大人は若いものに苦言を呈してたようですけど、「おろかな者は年老いてもおろかなままである」と、どこかの本にも書いてあるように、おろかかどうかは年齢だけで推(お)し量(はか)ることはできないですからね。

良い音楽だって、それを作った人の年齢は関係ないですね。

最近の曲で良いのは、オフィシャル髭男dism(ヒゲダンディズム)の”Pretender(プリテンダー)です。気に入ってますね。

グループ名はなんだかヘンテコですが、いい曲作るな~と思います。これは、かなわぬ恋の曲みたいですけど、私が若くて、女の子にふられたばかりだったら、これ聴いてオイオイ泣いたでしょうね。

「君の運命の人はボクじゃない、ツラいけど、イナめない」から続いて、「~君はきれいだ」の流れは、セツなくて胸に来ますね。

ラジオ

今日、TBSラジオで午後1時からやってる番組 ”たまむすび ” 聴きながら仕事してたら、小学生の男の子がゲストで来ていて、その子は学校でラジオ係やっていて、番組やるときのコツなんかの質問を ” たまむすび” 宛てに送って来たことが発端で番組に呼ばれたようです。

今は、小学生たちのお母さんはラジオの存在自体を知らなくて、子どももほとんどラジオを聞いたことがなく、ユーチューブやスマホは知っていても、ラジオという機器があることも知らない、というのが実態のようです。

ゲストの男の子も、お母さんがたまたまラジオ好きだったということで、夜、寝る前にラジコで昼間の番組を聴いていたのだそうです。

トモヤ君だったですかね、その子の名前は。初めて来たラジオのスタジオで緊張してるみたいだったですけど、後半では「今週のTBSラジオ推薦曲」なんかを曲紹介させてもらったりして、なかなかいいかんじでした。

トモヤ君はアナウンサーへの質問として、「ラジオはテレビと違って、顔の表情が映らないですが、それを伝えるのはどうするんですか?」とたずねたところ、アナウンサーの赤江さんは「聴いている人からよく”今日、疲れてたんでしょ?”とか言われることがあって、案外、声だけで表情や気分まで伝わるんだよ」なんて答えてて、本当にその通りだなと思いましたね。

声だけなのにテレビなんかよりよっぽどしゃべってる人の気分や本質みたいなものまで伝わって来て、あらためてラジオはふしぎな媒体だなと思いましたね。

(昔はラジカセなんてものでラジオ聴いてましたね)

 

イラストボード

昨日はイラストボードの選定をしに、津山市の画材屋さんに行きました。

私は普段のイラストの仕事では、下絵を描いたものをライトボックスで描画用の紙に転写しているので、用紙はなるべく厚みのないものを使っているんですけど、今回の仕事は、イラストを印刷物に使った後、額装して飾りたいとのことなので、そのことを考えるとイラストボードのほうがいいだろうということで、ボードの紙質を現物を見て決めようと思ったためです。

イラストを印刷物にする場合、スキャンしたときに紙自体の地色まで読み取ってしまうことがあるので、なるべく真っ白に近い用紙を選ぶのですが、これが結構むずかしくて、白だと思っていても、制度の高いスキャナーだと、うっすら黄色っぽかったり、グレーの影のように地色が出てしまうことがあるので、そこを見極めるためにも、現物を見ることが必要になります。

また、紙質が水彩の技法に合っているものかどうかも重要な点なので、昨日はその場で決定せず、お店の人のご好意で貸してもらったボードの見本を持ち帰って、「色付けしちゃってもいいですよ」てことだったので、見本に実際に水彩で色塗って試してみました(見本は後で返します)。

その結果、4種類くらいの候補から1点に絞り込むことができました。

ボードの大きさはA2判(420ミリ×594ミリ)の、結構でかいものです。

(こちらがボードの見本)

”この空が味方なら”

「待たせるよりも待つほうが 楽だとつぶやく」というのは、太宰治の小説の中にある言葉を(たぶん)ヒントに、秋元康氏が作った歌詞の1節です。

曲は” この空が味方なら ”。歌いますは女優、裕木奈江嬢、若かりしころ。

これは、この女優さんが主演したドラマ ”ポケベルが鳴らなくて”のエンディングに流れる曲だったと思います(私は観てないんですけど)。

この歌詞の中には他に「人は傷ついた時に 羽根を休めるために 1人になれる流木を 心に持ってる」というのがあって、これは昔、サントリーウイスキー(だったと思います)のCMで、北からの渡り鳥が、途中で羽根を休めるために流木を抱えて飛んで来て、それがまた北へ旅立つときには、この地で息絶えた鳥の数だけ流木が、波打ち際に残される、と語られるのがあって、「哀れだなあ…」というナレーションがその最後に入るという、シブく大人な雰囲気のCMでしたけど、私くらいの年代の人は覚えているんじゃないですかね。たぶん秋元氏はそれにインスピレーションを受けてこの歌詞を書いたんじゃないかと、私は思うんですね。

この曲の作曲は村下孝蔵さんで、いいメロディーです。

ユーチューブに上がってますね。”裕木奈江 この空が味方なら”。

年上の元気な人たち

ミック・ジャガーは現在76才。ローリングストーンズの全米ツアー、無事終了したんですよね、たしか。

先日、清水邦明さん(68才)が、4回目に結婚した25才年下の奥さんと、その間にできた赤ちゃんと3人でテレビに映ってましたけど、その他にも次回作が決まってる宮崎駿監督(78才)や、ジェスロタルのイアン・アンダーソン(72才)など、私より年上の人ががんばっておられるの見ると、ほんと心強いといいますか、勇気が湧きますね。

私なんて、「人間、年齢は関係ない。心の持ち方と、少々の運動さえしてれば、人は若いのだ」なんて言いながら、実のところ歳のことを結構気にしていて、「人間、年齢は関係ない(と思うけど)、心の持ち方と、少々の運動さえしていれば、(たぶん)人は若いのだ(と思うんだけど…)」と、考えが傾斜してきて、でも実際に活躍してる年上の人を見るたびに、「やっぱ、人間に年齢なんて関係ないんだ!心の持ち方と少々の運動で、やっぱり人は若いんだ!そうなんだ!」と、急に強気になったりします。

まあ、心はコロコロ変わるんですね。

「コロコロ変わるから心(ココロ)というのである」なんて言葉もある通り、日によっていろいろ思いは変わりますが、それでもまあ「気持ちはいつだって若いのだ」という基本方針は、この先もずーと持ち続けていこうと思ってます。

(ジェスロタルのLPいろいろ)

月刊 ”家の光”

家の光協会という出版社の仕事を時々やってます。

書籍のほかに”家の光”という月刊誌が出ていて、書店には置いてないんですが、JA農協などの待ち合いに置いてあり、農業を中心にその他一般的な事柄も扱った充実した内容です。

その中の連載に ”美輪明宏の人生相談”というのがあって、これは毎回じつに読みごたえのあるもので、掲載誌が届くと、私はいの一番に目を通してますね。

寄せられる相談は、けっこう大変なものが多くて、父親の金銭トラブルや借金についてや、幼いころの近親相姦の記憶に悩む女性からの相談など、さまざまです。

「これはどうやって答えるんだろうな…」と思うこともしばしばですが、三輪さんはみごとに、それでいて辛酸をなめて苦労したことのある人の思いやりを持って、毎回あざやかな回答をされていて、素晴らしいです。

私は本当のところは、三輪さんのビジュアルや音楽には特にシンパシーは持ってないのですが、ここまでの態度で人の人生の相談に乗れるということの魂の強さに、いつも感服する思いで、そのページを読ませていただいてます。

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ラピュタの曲とパレード

先日、テレビでジブリの”天空の城ラピュタ” をやってましたね。

子どもが見ても楽しいでしょうけど、大人になった人でも、どこかひそかに持ってる童話的世界へのあこがれの気分を呼びさましてくれる、素晴らしいアニメだと思います。

私は観るたびに感動してしまいますけどね。特に一番最後のところ、滅びの言葉によって崩れはじめたラピュタの崩壊が止まり、そこからグライダーで脱出したシータとパズーが、海賊たちに別れを告げる場面で流れ始めるエンディングテーマ 、”君をのせて” の入りかたが絶妙で、私は好きですね。

この曲の作曲家、久石譲さんと宮崎駿監督の出会いから生まれた奇跡のような音楽です。

こういうことはどんなに画策しても、そうそう起こることじゃないでしょうね。なにかふしぎな宇宙のめぐり合わせがないと起こらないようなこと、そういうことが起こった作品だと思います。

これとはまったく雰囲気の異なるアニメですが、2010年に46歳で亡くなられた、今敏(こん さとし)監督のアニメ、” パプリカ ”の曲 、”パレード ”もまた、そんな奇跡を感じる驚きの作品ですね。

残念ながら、この監督と作品のことを私が知ったのは最近のことですが、ここにもまた、平沢進さんという奇才の音楽家との出会いが、ふしぎな魔術的、熱病的作品を出現させてます。

狂気のようなパレードの映像と音楽のマッチングが素晴らしいです。” 平沢進 パレード(歌詞付き)~映画「パプリカ」 ”で、ユーチューブで見られますね。