うちの家の庭にある老木は最近剪定(せんてい)してないので、枝が伸びほうだいです。
ヨコに伸びた枝は切ったのですが、上のほうのは登って切らなくちゃならないので、高いところ苦手な私としては手がつけられないままです。
だいたい私はきっちり剪定された和風な庭木というのが苦手で、イギリスの画家コンスタブルなんかが描くような、のびのびと空に広がった樹のほうが好きなので、庭師にお願いして盆栽っぽく枝を整えてもらうのも乗り気じゃないんですね。だから上に伸びる枝は放ったらかしとこうかな、なんて思いますけどね。
こんなとき、メリーポピンズみたいに傘(かさ)さして空に浮き上がる魔法が使えればな、と思いますね。
そうなると剪定バサミ片手に、樹の上を浮遊しながら枝を切るわけですから楽なもんです。でも、そんなとこ人に見られるといろいろやっかいなので、やるんなら深夜ですね。
深夜、満月の明かりをたよりに空飛ぶ庭師になる、なんてのはメールヘンチックでいいですよね。
話は飛びますが、ミュージカル映画”メリーポピンズ”の中の曲、”鳩に餌を”で、ジューリー・アンドリュースは「タプン タプン タプン ザ バッグ」て歌ってて、私は「タプンってなんだ?」と思ってましたが、”two pence (2ペンス)”のことで、つまり「2ペンスでこの袋の餌を買って、鳩にあげて」と歌ってたんですね。心にしみるいい曲です。