私にとって12月の中旬から1月中旬くらいが、気持ち的には寒さのピークですね。
それから先も寒くはありますけど、12月初旬、「あ~あ、今はこんなもんだけど、この先も寒くて、霜柱は立つは、水は凍るは、足先から冷えが上がってくるは、手の指先は冷たいは、いいことはひとつもないぞ」なんて思って、暗い気持ちになりますけど、ところが、年末年始の忙しさにかまけてバタバタしてて、ふと気づくともう、「この先も寒い」と思っていた、その「この先」のまっただなか、つまり1月も下旬の今ころになりますと、「でも、今は寒いけど、これこそは寒さのピークで、この先は暖かくなるいっぽうなのだ!」と思うこともできて、寒さにむかって、「ふっふっふ。君たち”寒さ”はがんばっているようだけど、それも今のうちだよ。君たちがどうあがいたって、これからは少しずつ、少しずつ暖かさが増してくるだけなのだよ。せいぜい悪あがきすることだね。ネコはコタツで丸くなるだよ」なんて、ワケのわからないことをつぶやいて、暖かさへの期待で瞳はキラキラ、行きつもどりつしながらも、それでも季節は春に向かってゆっくり進んでいるということのヨロコビを体の内に感じて、そうすると、「まあ、せっかくだから、この寒さも楽しんでみてやろうじゃないの」なんて、心の余裕も少し出てきて、そう思うと、「口から出るこの白い息だって、これはこれで、冬の朝のひとコマとして、趣(おもむき)があっていいもんなんじゃないの?」なんて、冬の日の風流を気取ってみたりするという、まあ、そんな今日この頃となってまいりました。