川沿いの道をウオーキングしていると時々、シラサギが飛んでいるのを見ます。先日もでっかいのが1羽ゆうゆうと飛んでました。
よくよく考えてみると、鳥というのは、よくあんなに飛べるもんだなと、ふしぎな気がします。
昔の映画で ”猿の惑星 ”というのがあって、宇宙飛行士が猿の支配する星に不時着して、とらわれの身となってるとき、議論の中で、猿の科学者が「どうしたって空なんか飛べるわけがない」みたいなことを言ったのに対して、宇宙飛行士は紙を折って紙飛行機を作って飛ばし、飛行することの可能性を示してみせる、なんて場面がありましたが、私もどっちかと言えば、あの猿の科学者と同じで、空気より重い飛行機が飛べるということに、充分に納得しているというわけじゃないですね。
あんな鉄のカタマリが空中に浮き上がるというのは、信頼のおける現象のようには思ってなくて、だから飛行機に乗るようなときは、心のどこかに墜落する可能性だってあるものに身をゆだねるのだ、という一種決死の覚悟を胸にいだいて、密かに緊張していますね。
でも、夢の中では何度か飛んだことがあります。飛行機に乗るんじゃなくて、この身ひとつでふわっと浮き上がりました。
コツとしましては、大体つぎのようになりますね。体を地面に倒して行き、倒れることを恐れずに手をつかないでいると、地面すれすれで体はフワッと浮き上がり、腹ばいの状態のまま空中を進んで行くことができるという、まあそんな感じですね。
(PHP刊 「身近な単位がわかる絵事典」に描いたイラスト)