月刊誌の発行にたずさわりながら主婦業をし、3人の子育てをしていたジュディー・ランドという女性が、AF(アフ)と名乗る霊的存在からのメッセージを自動書記によって記録し、本として出版したのが「輪廻を超えて」(人文書院刊)です。
この存在によれば宇宙は意識のレベルによって7つの領域に分かれていて、領域1は物質世界で、領域2より上が霊的世界と呼ばれるものであり、領域3,4,5と進むほどに、そこに存在する意識は高度に拡大進化したものだということです。
領域6,7は「創造」の領域で、生命の創造はこのレベルの「全存在を包括(ほうかつ)する存在」によって行なわれたということです。
進化論の学者が腹をかかえて笑いだすような話しですが、私は「偶然と適者生存」によって生命が進化発展して人間になったという話しより、この領域6,7の存在による生命の創造という話しのほうが、なんとなくしっくりする気分です。
それにダーウィンの「種の起源」は、生命の進化の過程は説明していても、生命そのものの「起源」は説明してないですしね。まあ、私は科学者じゃあないので、「全存在を包括する存在」、「おおいなる宇宙意識によって生命は創造された」なんて言う神秘的でファンタジックな話しのほうが好きですね。
アフによれば「宇宙が収斂(しゅうれん)して最後はブラックホールになることもない。あらゆる区域で成長と変化をとげながら発展はつづく。宇宙は永遠にひろがり続けます」ということで、「物質世界が創造されたのは、神が自ら創りだしたものに、より大きな機会を与えようと望んだ結果」だということです。
アフは地球について「人にとって地球はテストの場、それも非常にすばらしい場所で、~人生は一種のテストなのです」と言ってます。
テストなんて学生の時だけで十分と思いますが、この歳まで生きていると、人生は確かに何かのお試(ため)しじゃないかと思うようなことが、いろいろありますね。
(「彼方への道」水彩画です)