私が現在、住んでる家は、築40年以上の和風な家なんですね。
これは今はやりの古民家というには中途半端に新しくて、築100年などというホンマモンの古民家のような経年変化の味わいは、まるでありません。
建てた当時はそのころの最先端だったんでしょうけど、へんに新建材なんか使ってるぶん、いわゆる日本古来の家屋のような趣(おもむき)はぜんぜんないんですね。
そして私は、もともとヨーロッパあたりの建物が好きで、イタリア、フランス、スペインなんかの、石と漆喰でできた家にそこはかとない愛情を感じるというたちなので、いま住んでいるこの家には、特になんの思い入れもないというかんじです。
とはいえ世界には、戦火で住む家を失った人や、劣悪な環境で寝起きしている人たちだっていっぱいいるんだから、雨風をしのげる屋根の下で暮らせるだけで、ほんとありがたいことなんですけどね。まあ、趣のない家だなんて文句言ってたらバチが当たりますよね。
この家の玄関入ったとこの壁には、丸窓が開いていて、そこに障子(しょうじ)があり、へんな竹細工がしてあったんですけど、この前、ちょっと時間があったので、そのあんまり趣味のよくない竹細工をノコギリで切り取って、障子に三日月形に切った和紙を貼りつけて、クレセントムーンな丸窓に変身させてやりました。
ちょっとはいい感じになったかな~と思ってます。