製薬ビジネス

東洋医学といえば、まさに東洋だけで行なわれていたように思われますが、1900年以前のアメリカでは、じつに全米の半数以上の病院が東洋医学の考え方との共通点が多いホリスティック医学(全体医療)を実施していた、とのことです。

ところが1900年代初頭、科学者たちが、製油所の副産物を医薬品として利用できることを発見。スタンダード石油の創業者、ロックフェラー1世はロックフェラー医学研究所の科学者に薬草の成分を研究させ、その薬草成分と似たものを石油の副産物から化学合成して作らせたそうです。

現在の薬の多くは、その延長線上にあるようですが、ロックフェラー1世は、科学者に米国の155の医科大学、病院を視察させ、「医学教育の中央集権化」と「ホリスティック医学から、医薬主義、病気原因の細菌説への転換」を提唱したそうです。

医薬主義とは、健康的な生活とか、きれいな水、栄養などで免疫力を高めるといったことよりも、特定の細菌をターゲットにして、特定の薬を投与することを重視、また「生活環境には細菌があふれていて、その多くは有益なものであり、栄養状態の良い健康な人にとってほとんど無害であり、薬とは毒であり免疫力を低下させる」との立場をとらない主義、とのことです。

ロックフェラー1世はスタンダード石油から得た膨大な資金により、主流医学を統括し、製薬業界を取り込み、「1つの病気、1つの原因、1つの治療法」というキャンペーンを展開し、その結果、米国の医学部の半数以上が閉鎖され、自然療法、ホリスティック医学等は低く見られるようになり、開業医でさえ違法、投獄のリスクにさらされるようになった、とのこと。

そして、ロックフェラー1世は、駆逐した伝統医療が使っていた薬草成分を石油化学製品として合成し、特許を取得、これにより巨大製薬ビジネスが展開されるようになり、それが今日(こんにち)の製薬会社と、そのビジネスの基となっているということです。

(YouTube 林千勝/月刊インサイダーヒストリー 「米国から消された東洋医学‥ロックフェラーが仕掛けた製薬ビジネスの真実」より)

「製薬ビジネス」への1件のフィードバック

  1. 薬はガソリンからできている、ということを聞いたことがあります。その成分の化学式を研究すれば可能でしょうね。東洋医学は「健康-未病-病気」とある内の未病(健康でもないけど、病気には至っていない状態)のうちに健康体に戻すという考えだと聞いたこともあります。本来の漢方・東洋医学も大切なことなのでしょうね。

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