かなり以前(1991年)、宝島社から出版された「道具としての英語 暗記しないで使える英熟語」という本のイラストは、リアルタッチとはまったく別のマンガっぽいタッチで描きました。
イラストの仕事をやっていくうちに、本の雰囲気(ふんいき)に合わせたタッチでイラストを描くようになったのですが、編集のかたに言われたというより、やっているうちに自然とそうなったかんじです。
英語の本ということで、私が昔テレビで見ていた米国の子ども向け教育番組「セサミ・ストリート」の中に、ときどき出てくるアニメのイメージで描いてみたいと思い、そんな気分で描きました。
「セサミ・ストリート」には、当時の日本のアニメからは感じられない、ちょっと奇妙な雰囲気のものがあり、それがオシャレで米国っぽくて、いいな~といつも感じていたので、私はそのイメージに近いイラストにしようと思って絵を描きました。
「このイラストは気持ち悪いからダメ」、そう編集の人に言われないかと、少しビクビクでしたが、かえって好評だった記憶があります。
(「道具としての英語~」より)