私が若かったころは3大ギタリストといえば、ジミー・ペイジ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックでしたけど、今はどうなんでしょうね。
私はもう、バリバリのジミー・ペイジファンでしたね。かっこよかったですね。ネックの2つある12弦ギターを、長身のスリムな体で弾きまくって、顔立ちも端正でね、”イミグラント・ソング(移民の歌)”や、”天国への階段”、”カシミール”なんかの作曲者ですからね。もう神様みたいなもんでしたね、私にとって。
私はギターなんてまったく触ったこともないし、音符なんて、あんなもの見て、どうして曲を弾けたりするんだろうと、魔法でも見るような気分になりますが、そんな音楽0点の私でも、ジミー・ペイジは神様でした。呼びすてにするのが気が引けるくらいで、ジミー・ペイジ様と言いたいくらいの気持ちでした。
昔、イギリスにアリエスタ・クローリーという魔術師がいましたけど、顔が似てるんですよね、ジミー・ペイジに。
だからというわけじゃないんですけど、ジミー・ペイジの作る音楽は、なんだか魔術的な趣(おもむき)があって、私は彼の作る曲は、ジャンルとしてロック音楽じゃなくて、”ジミー・ペイジ”という独立したジャンルだと思ってます。
今でも白髪なびかせてかっこいいです。長生きしてほしいですね。まだまだ引退しないで、ベートーヴェンでいうところの第九シンフォニーのような、あるいはピアノソナタ第32番のような作品を作ってほしいものだと思いますけどね。